未分化の段階にあるとされる社会。
歴史的なものとしては、都市文明発達以前の過去の社会をさし、原始社会ともよばれる。また現在も文明の外にある社会も未開社会とよばれる。
未開人および未開社会は、ここ数世紀にわたって西欧を刺激し続けてきた問題の一つである。
この問題をめぐって多くの知的営為が行われてきたし、いまなお続けられている。19世紀に確立されたこの学問分野は、現在、文化人類学とか社会人類学あるいは単に人類学とよばれている。
西欧は長い間、未開人とは何なのか、未開社会と「われわれ」の社会=西欧の関係はどんなものなのかと問い続けてきた。その過程で、人類学はもっぱら未開人や未開社会を対象として研究するという通念ができあがった。
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現在、人類学が蓄えた未開社会に関する知識は膨大なものであり、われわれはある未開社会について、われわれの隣人のように知ることができる。